火成岩・堆積岩・深成岩の説明をする前に岩石についての理解が必要になってくるので少しだけ解説したいと思
います~
岩石とは教科書的に説明すると、「鉱物・ガラス(非結晶物質)、岩石片、化石、生物由来の有機物などの集合
体(混合物)で、固化した物質である」と定義されています。
簡単にまとめると岩石とは鉱物の集合体から成っています。
岩石をおにぎりに例えるとわかりやすいと思います。米粒1つ1つが鉱物でそれらが集まって1つのおにぎり(岩
石)が出来上がります。
そして、岩石には火成岩・堆積岩・変成岩という3つの種類に分類することができます。それでは、1つ1つ
解説していきましょう。
1.火成岩(Igneous rocks)
高温のマグマが冷却・固化してできた岩石のことをいいます。火成岩のなかには火山岩・深成岩・半深成岩があります。
・火山岩(Volcanic rocks):マグマが地表付近で急冷してできた岩石であり、粒子がきめ細かい。
・半深成岩(Plutonic rocks):火山岩と深成岩の中間に位置する岩石。
・深成岩(Hypabyssal rocks):マグマが地下深くでゆっくり冷却されて固化した岩石であり、粒子が荒い。
2.堆積岩(Sedimentary rocks)
堆積岩は、既存の岩石が風化・浸食されて形成された礫・砂・泥・火山灰・生物遺骸など
の粒子が海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用をうけて固化してできた岩石のことをいいます。
堆積物 | 堆積岩 |
礫 | 礫岩 |
砂 | 砂岩 |
泥 | 泥岩 |
火山灰 | 凝灰岩 |
サンゴ・貝殻・骨など | 石灰岩 |
放散虫の殻 | チャート |
3変成岩(Metamorphic rocks)
岩石が形成された条件と異なる物理化学条件におかれて、その鉱物組成や組織が変化してできた岩石を変成岩と
よび、それを引き起こす要因を変成作用といいます。簡単にまとめると火成岩や堆積岩が高温高圧下で変化し
たものだと考えればOKです!変成作用は主に熱と圧力によって生じます。温度条件は150~900℃くらいの温度
で生じます。また変成岩にはマグマが冷却固化する際に大量の熱を放出する接触変成作用というものが存在しま
す。その接触変成作用によってできた変成岩のことをホルンフェルスとよんでいます。
今回は、岩石とはなんぞや?というところから岩石は火成岩・堆積岩・変成岩に分別できるということをまなび
ました。すこしでも皆さんが地学に興味を抱いてもらえると幸いです☻
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